夫婦喧嘩で仲直りする方法と夫婦喧嘩に発展しないようにする方法(夫目線)

世の中には夫婦喧嘩でお悩みの旦那さんは多いと思います。自分には悪気がないことや、ほんのささいなことでも夫婦喧嘩になってしまいます。何日も口を聞いてもらえなかったり、最悪別居や離婚に発展する場合もあるかもしれません。

僕の奥さんも鬼のように気が短く、結婚してからあまりの気の短さに何度も驚かされました。結婚を後悔した事も何度もありましたが、今年(2017年現在)で結婚12年目、子供も3人います。愛の力とメンタルの強さで、今となっては気の短さもかわいく見えるくらいです。

そんな僕から世の中の旦那さんに夫婦喧嘩で仲直りする方法や夫婦喧嘩に発展しにくくなる方法・メンタルセットなどをご提案させていただきたいと思います。

夫婦喧嘩の原因を考える

なぜ夫婦喧嘩が起こるのでしょうか。

まだ結婚する前で恋人同士だった頃は喧嘩なんてしなかったのに、喧嘩してもすぐに仲直りできたのになんで・・・と思ったことはないでしょうか。

恋人同士だった頃には以下のような前提があります。

・喧嘩するほど打ち解けてない
・お互いの事が大好き
・いっしょにいて楽しい
・別れ話を切り出されるのが怖い

しかし結婚して数年が過ぎるとこの全てが当てはまらなくなり、非常に夫婦喧嘩が起きやすい状況になります。

また、仕事・家事・育児・近所付き合い・親戚付き合い等で疲れてイライラしているということもあるでしょうし、旦那さんの言動や行動にイライラする事もあります。金銭の問題もあります。うちの奥さんのように元々気が短かすぎるという原因もあります。

夫婦喧嘩が起こる一番の原因

上記で述べたように夫婦喧嘩が起こる原因はいろいろありますが、結婚生活12年の中で、夫婦喧嘩が起こる一番の決め手は何かがわかってきました。

それは「自分は悪くない」と思っている旦那さんの一言です。

奥さんが怒ったときに言い返したり、奥さんがイライラしているときに余計な一言を言ったりしていないでしょうか。その一言が悪くない事、正論だったとしても、奥さんには許せない事が多いようです。

例1 奥さんがイライラして子供を怒鳴っていたとき。

「子供にあたるなよ。」
例2 奥さんが何故かイライラしていたとき。

「何でそんなにイライラしてんの?こっちまでイライラするわ。」
例3 奥さんから理不尽に怒られた。

「何でそんなに怒るの?オレ悪くないよね?」

これはほんの一部ですが、当てはまる事はないでしょうか?奥さんがイライラしたり怒ったりするのは日常です。それが夫婦喧嘩に発展するのは、旦那さんの一言である場合ほとんどなのです。

余計な事を言わない、やさしい言葉をかける

奥さんがイライラしたり、怒ったりしているときこそ冷静になってください。自分もイライラしたり、怒り返す事で夫婦喧嘩になるのは火を見るよりも明らかです。

奥さんがイライラしているとこっちまでイライラするのは痛いほどわかります。理不尽な扱いをされると怒りたくなるのもわかります。でもここはグッと我慢してください。この一瞬を乗り切る事でまるく収まる場合が多いです。

先ほどの例でいうと、以下のような対応が正解となる場合が多いです。

例1 奥さんがイライラして子供を怒鳴っていたとき。

「・・・。」
例2 奥さんが何故かイライラしていたとき。

「疲れてない?マッサージでもしてあげようか?」
例3 奥さんから理不尽に怒られた。

「ごめんね。」

いくら相手が理不尽でも、正論で返してはいけません。どこかで聞いたようなセリフですが「正論は必ずしも正解ではない」のです。

女性はみんなほんとは優しい

女性はみんなほんとは優しい生き物である事を理解しましょう。ただ多少気が短かかったり、イライラする事が多いだけなのです。

あなたの奥さんはお年寄りや子供にやさしく接した事はありませんか?
動物をかわいがっている姿を見た事はありませんか?
自分や周りの人に素敵な笑顔を見せた事はありませんか?
家事や育児、保育園や小学校の行事や役員などをがんばっていませんか?

奥さんの事を許せないと思ったとき、笑顔ややさしさを思い出してください。怒りが少し収まるはずです。

人は変えれない、でも自分は変えられる

夫婦喧嘩が頻繁に起こる・夫婦喧嘩が長引くということが続くと、奥さんに対して変わってほしい、考えを改めてほしいと願いたくもなります。

人が人を変えるという事はとても難しいことです。とくに大人になると自分から変わろうと思わない限り変わる事はできません。それに人は自分が否定されることを良く思いません。

しかし自分は変える事ができます。喧嘩は互いに争わない限り成立する事はありません。自分が悪くなくても、喧嘩が起こる以上原因の半分は自分にあると考える必要があります。自分が言い返したり、怒り返したりしなければ喧嘩は起こらないわけですから。

夫婦間でトラブルや面倒くさい場面に遭遇した場合、相手をどうさせるかではなく、常に自分がどうするべきか・どうあるべきかを考えて行動するよう心がけます。自分の怒りを鞘に納めるだけで夫婦喧嘩はぐっと減ります。

怒りやすい人は子供と同じ

小さい子供というのは、自分の気にいらないとこがあるとすぐに怒ったり泣きわめいたりするものです。奥さんが怒りだしたときは、子供が一人増えたと思うようにしてみましょう。

子供扱いをしろというわけではありません。同じ土俵に立つと夫婦喧嘩になってしまうので、子供が一人増えただけという気持ちでどっしりと構えることでゆるがないメンタルを手に入れる事ができます。

奥さんが怒り出しても、子供が一人増えたと思えばかわいいものです。

家事や育児に口を出すときは慎重に

奥さんは自分の家事や育児のやり方を否定されることを極端に嫌います。自分なりにちゃんと考え、正しいと思って行動しているからです。

実践している家事や育児は自分の親から教わった事である場合もあります。家事や育児のやり方を否定されると、自分の親まで否定されたような気持ちになり許せなくなるのです。

僕も奥さんの洗濯物の干し方やお米の洗い方の効率の悪さが納得できずによく口を出していたのですが、必ず怒らせてしまうので今は見て見ぬふりをするようにしています。

頭から否定したり、自分のやり方を押し付けるのではなく、あくまで「提案」という形で切り出してみるのがいいと思います。こんな方法や考え方もあるけど、一度試してみるのもいいかもくらいの感じです。

受け入れてもらえない場合の方が多いと思いますが、自分の意思はちゃんと伝えたので、それ以上は首を突っ込まないようにしましょう。

奥さんの愚痴を否定しない

夫婦喧嘩になりやすい夫婦の奥さんは決まって愚痴を言います。愚痴を言っている状態というのはすでに切れる寸前である事を感じとり慎重に対応する必要があります。奥さんが求めているのは、自分が責められる事でも愚痴り返される事でもありません。

例えば「お金がない」という愚痴を言っていたとしましょう。旦那さんの立場からしたら「おれは一生懸命仕事してる」「ちゃんとやり繰りしろ」「高い化粧品買うな」と言いたいところです。

ですがこの愚痴には「私はがんばってやり繰りしているのに、給料が安すぎて生活が苦しい」という意図が含まれています。

という事は「頑張って出世するね」「もっと節約するよ」「質素な夕飯でもいいからね」「やり繰り大変だと思うけどよろしくね」というような答えが正解となります。

奥さんが愚痴を言っていたら必ず、同意・同調・励まし・謝罪・妥協といった内容を盛り込んで返答する必要があります。愚痴に対する否定や反論は確実に夫婦喧嘩に発展します。

男なら負けてやれ

お互いに一歩も引かないという事が、夫婦喧嘩に発展したり、夫婦喧嘩が長引く大きな原因の一つです。

そんなとき僕は「男なら負けてやれ」という言葉を大切にしています。必ずどちらかが引かないと喧嘩は終わらないわけですから、それは男である旦那さんの役目だと思います。

いくら自分が正しくても、喧嘩してまで押し通すべき事なのかよく考えてみましょう。ほとんどの場合が些細な事のはずです。

日頃の行いも大切

夫婦喧嘩はその場の勢いだけでヒートアップする事が多いですが、その背景には旦那さんの日頃の行いの積み重ねが少なからず影響しています。日頃のうっぷんが限界に達して喧嘩になるケースもあります。

奥さんに注意された事や奥さんが不快に思う事を何度も繰り返していないでしょうか。

例えば、脱いだ靴を並べない・ふとんをたたまない・洗濯ものを洗濯機に入れない・脱いだ上着をハンガーに掛けない・食器を下げない・食事中にゲップやおならをする・酒を飲んで絡む・・など、注意した事を何度も繰り返されるとかなりのストレスになるようです。

また日頃から見出しなみや体型などにも気を使うようにした方がよりよい夫婦関係を築けると思います。

沈黙は金なり

喧嘩になりそうなとき・すでに喧嘩になってしまったとき、「沈黙」はとても有効な方法です。怒りが頂点に達した奥さんに対しては何を言っても無駄です。これは夫婦間に限らず経験した事があるはずです。

余計なことを言わずに、ただじっと怒りがおさまるのを待ちます。人間は怒ると疲れますので、時間が経つと怒りのレベルは徐々に薄れてくるものです。

ここで勘違いしてはいけない事は、「沈黙」を「無視」とか「無言の抵抗」としてとらえてはいけないという事です。話かけられたら普通どおり答える、伝達事項があれば普通に話しかけるようにします。

怒りがおさまったタイミングをみて、「ごめんね」と一言伝えてください。きっと「私もちょっと言いすぎた、ごめんね」と言ってくれるはずです。

プレゼントを贈る

むかしから女性はプレゼントに弱いと言いますが、これは間違いありません。

ですが、ここでも注意点があります。「何がほしい?」「何か食べたいものある?」「どこか行きたいとこない?」という切り出し方はNGです。

物で釣って許してもらおうという下心が見え見えですし、奥さんの方から見ると自分が物欲丸出しみたいに見られてるようで逆に怒らせる結果にもなりかねません。

自分の怒りの矛先にいる人間と食事に行ったり出かけたりしたいとは思わないでしょうし、何か恵んでもらおうとも思わないでしょう。

女性がプレゼントに弱いというのは、物欲や食欲に弱いという意味ではなく、誠意や真心に弱いという意味です。つまり女性は優しいのです。

どんなものが食べたいのか、どんなものをあげたら喜んでくれるのか、自分で一生懸命考えてください。別に高いものでなくてもいいです。大切なのは自分で考えて選ぶ事、真心、受け取りやすいさりげなさです。

新しくできたケーキ屋さんのケーキを数種類買うのもいいでしょう。甘いものは気持ちが落ち着きますし、見た目にもおいしそうなケーキを見たら食べずにはいられないでしょう。テレビで紹介されていた一度は食べてみたい有名店のお菓子を取り寄せるのもうれしいと思います。

アクセサリーを贈るのもいいでしょう。デザインは気に入ってもらえないかもしれません。でも女性ばかりの店に男一人で入って一生懸命選んだものをもらって悪い気はしないはずです。

食事券やチケット的なもの贈って「息抜きにお友達と行ってきたら?」「子供といっしょに行っておいでよ」というのもいいかもしれません。

プレゼントを無事受け取ってもらう事ができたら、夫婦喧嘩は鎮火したも同然です。仲直りできたら改めてプレゼントを贈ったりデートに誘うのもいいのではないでしょうか。

笑わせる

夫婦喧嘩を経験している旦那さんはご存知と思いますが、奥さんは喧嘩中は絶対に笑いません。笑ったように見えても目は笑っていません。子供には笑いかけます。テレビを見ても笑います。でも旦那さんに対しては絶対に笑わないのです。

喧嘩中は絶対に笑わない・・・逆に考えると笑わせる事ができれば仲直りできるという事になります。

ではどうやって笑わせればいいのでしょうか。面白い事を言う?一発ギャグ??旦那さんのポテンシャルの高さ、夫婦喧嘩の深刻度次第ではそれもいいでしょう。しかしこの方法はリスクが高いです。怒りの矛先にプラスして氷のような視線を突きつけられ、大ダメージを負って仲直りするモチベーションまで失いかねません。

小さなお子様がいればチャンスです。ぜひ仲直りに利用一役買っていただきたいと思います。子供に一発芸を仕込んだり、面白い格好をさせたりしてみましょう。オッサンがやると高くつきますが、子供がするとかわいさのあまりついつい笑ってしまうものです。

他にも何か道具を使ったり、スマホを利用したりして、何とか笑わせる方法を考えてみてください。

これは一例ですが、みかんにマジックで顔を描いて、自分の代わりにみかんに謝らせるという方法で小さな笑いをとり仲直りできた事があります。

最後に

この記事を最後まで読んでくれた旦那さんはとても優しく、奥さん思い・家族思いの方です。夫婦喧嘩というのは、お互いに相手が悪いと思っていますし、許せないと思っています。そんな中で自分から仲直りしようと行動しているわけですから、それだけでもすごく立派な事だと思います。

何も言い返さないなんて男として情けない、かっこ悪いでしょうか。すぐにムキになって言い返す男と、大きな心で許す男、どちらがかっこいいか言うまでもありません。

自分ばかり我慢するなんて損でしょうか。自分が我慢する事で奥さんを笑顔にする事ができたら、そのとき誰が一番得をしますか?言うまでもないですね。

結婚するとき、愛し続ける事・添い遂げる事・笑顔がたえない家庭にする事を誓います。それがいつからか笑顔が減り、相手の悪いところばかり見るようになり、怒ったり怒らせたり否定したりするのが当たり前になってしまいます。そして喧嘩が絶えなくなり、最後には離婚してしまいます。

これは結婚が悪いのでも、年月が悪いのでも、相手が悪いのでもありません。ほんとは誰も何も悪くないのかもしれません。でも自分が悪いと考える事ができたら・・・それだけで喧嘩は減り、未来は明るくなるはずです。

奥さんの事を一番理解し、尊重し、愛してあげられるのは旦那さんであるあなたしかいないのです。夫婦喧嘩で仲直りする方法、夫婦喧嘩に発展しない方法・・・それは相手を想う気持ち、愛する気持ちに他なりません。

では検討を祈ります。お互いがんばりましょう!

最終更新日:2017/11/29